私の本棚(11)「自然との共生」というウソ

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著者:高橋敬一

出版社:祥伝社

出版年:2009

この種の題名の本は注意が必要。だが、この本はなかなかおもしろかった。結論は、人間の本能が自然との共生を不可能にしているという夢のないものだが、私の気持ちと同じのは、「自分の価値基準を他人に強制しない」ということ。
自然保護を否定するものではないが、あくまで、その人の極く狭い経験からの意見であることを自覚した上でやってほしいと、この本の筆者は述べる。

心に残る一文:価値観の数だけ異なる自然が存在していることを意識せず、なによりも「私」が大切に思う自然を守れと叫び、それが全ての人にとっても重要であると考えるのが「自然との共生」思想を生み出した本能的考えである。 175頁

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