著者:加藤文俊
出版社:慶應義塾大学出版会
出版年:2009
21世紀はヴァーチャルの背かとリアルの世界を結びつける時代。GoogleMap、セカイカメラなどツールは充実し始めた。さて、それらをどう使うのか。著者は「キャンプ論」という名称で、フィールドワークの新しい手法を提案する。この方面の研究に興味のある人だけでなく、一般の人たちにも活用可能な多くのヒントがある。
心に残る一文:暮らしのなかのフィールドワークは、あたりまえとなった毎日の生活を、一歩引いた立場から見直す機会をつくる。それを習慣づければ、私たちは、人びとの微細なふるまいにも気づくようになり、自分をとりまく環境への関心は、結局のところ、自分自身に対する感受性をも高めることになるだろう。 155頁
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