場所の情報(鎮守の森、里山・雑木林:その1)

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前回、原風景について書きました。鎮守の森、里山・雑木林は、日本人の原風景としてよく取り上げられる場所です。鎮守の森、里山・雑木林とは、どういう場所なのか考えてみました。思い当たるのは、これらの場所が、人間と自然の境界であるということです。日本の特徴は、人間と自然の境界が明確ではなく、なんとなく互いの領域に、にじみだしているところにあります。そんな場所の典型が、鎮守の森、里山・雑木林なのです。

このような現象は、他の国ではなかなか見ることができません。人は、自然と闘い自らの人工世界を築いてきました。一般論でいえば、人類の行ってきたことはまさに「自然を破壊し、征服」することだったといえるでしょう。自然は敵だったのです。西洋での身近にある自然は、一度破壊した後自分で再構築した「飼い慣らされた自然」が多いのです。人類の自然破壊による地球規模の環境問題に直面した今、人類は、次の時代向かって自然との関係の見直しを迫られています。そうすると、手つかずの自然が何よりも重要視されるようになります。人工の場所と自然の場所が明確に区分されることが多いのです。

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