2009年1月アーカイブ

10年間の慶應義塾大学SFCキャンパスでの生活を終えるに際して書いた一文である。

SFCには、ダブルメジャー(二つの専門を持つ)というコンセプトがある。これは、文系と理系が共存するキャンパスにおいて、それぞれの頂点を極めたうえで、既存の学問領域に橋を架けることにより、新しい学問領域を生み出し、時代を先導するのだということなのだろう。
これを、一学生・一教員の立場から考えてみよう。専門を持ち、それを探求することにより、いろいろなことが見えてくる。それがとても重要なことであることは間違いない。しかし、それだけでは足りないのだSFCはいう。もう一つ以上専門をもてというのだ。それは、新しい学問を生み出そうとするSFCらしいコンセプトだ。また、富士山のような独立峰ならともかく、現在のような複雑な世界では、山の頂上を極めても別の山に隠れて見えない部分があるので、もう一つの頂上を極めなさいといっているようにも思える。つまり物事に対して、複数の視点を持てということなのだろう。